2018年7月の稽古テーマ





「書」は、堅苦しく捉えられがちですが、

誰でも楽しめるものです。



気軽に、たのしむ方法としておススメは、

「指なぞり」(もちろん、筆なぞり=「臨書」もおススメ)。



グッと穂先を差し込んでいる、フワッと筆毛を閉じている…といったように、

書を指でなぞりながら、一つ一つの字画が生まれたプロセスを

丁寧に味わってみませんか。



書く過程を味わうことで、

筆のタッチの心地よさ、字のフォルムの爽快さ…といった、

新たな表現世界が、見えるようになっていきます。



ともすれば、上手い下手だけの単調な世界が、

「指なぞり」を通じて、彩り豊かな世界に変っていくのです。




できれば、目に見える字画(実画)だけでなく、

目に見えない字画(虚画)も、想像をしながら「指なぞり」してみましょう。



字画の繋がり(脈絡)や、余白を充たすエネルギーなどをも、

指先から、実際に「ある」ものとして、感じるはずです。



虚画が実画を生み出し、実画を支えています。

落筆前における筆の旋回運動(空中揺筆)の時点で、

運筆のリズムや勢いが生まれ、書の世界が始まっています。



「書はドラマ」といわれます。

字画(書きぶり)を味わうことで、その人生(生きぶり)を追体験できます。



よろしれば、「指なぞり」を通じて、

1000年の時空をも超える「書のドラマ」、楽しんでみませんか?



                                                        書法道場師範 武田双鳳