2018年4月の書法道場稽古テーマ




どうすれば、書き方が早く上達するのでしょう。



そもそも、文字の書き方やピアノの弾き方などの動作は、

どのようにして上達していくのでしょう。



脳科学によれば、動作の上達は、

脳(海馬など)の記憶のメカニズムに通して行われ、



記憶のメカニズムを活性化させることで、

上達の高速化を実現できるそうです

(あくまで脳科学の見解。師匠は「肚で書けば上達する」としか教えません)。



ならば、どうにかして記憶のメカニズムを活性化させたいもの。

やはり、勉強や脳トレが必要か…と思いきや、なんと「運動」。



前もって適度な運動をすれば上達が早まると。

運動以上に記憶のメカニズムを活性化させるものはないと。



たった4分の運動で集中力が改善されたり、

週に数回30分ほどの早歩きだけで脳が若返り、

記憶力まで強化されたりすることが証明されています。



当道場では、当然のように「運動」(ヒモトレや蹲踞など)をしますが、

「書道で運動なんてヘンだ」と言われたりします。



しかし、書の稽古に「運動」を取り入れることは、

きわめて合理的な上達法なのです。

(運動を「運動」にできる「カラダがある」ことが前提ですが)



欲を言うならば、書く動作そのものを「運動」にしたい。

そうなれば、書きながら上達を高速化させられますから。



師匠の「肚で書け」を「なんて非科学的な…」と思ったりもしましたが、

記憶のメカニズムの活性化を促す「科学的な」教えかもしれません。



「手先だけ書き」の違和感や、

「本当の手書き」(つま先から筆先まで「通る」こと)の心地よさを味わっていけば、

努力や苦労を経ずに、書の運動化を促せます。



では、どうやったら「通る」のでしょう。

まずは、ヒモを一本ご用意くださいませ。



                                                        書法道場師範 武田双鳳