滋賀の片田舎のアパートの一室で始めた書道教室。


縁も所縁もない田舎町。

いきなり人が集まるわけはなく、生徒数3名からのスタート。



広告やチラシなどによる集客はしませんから、人がドッと増えることはありません。

近くに教室を移転したり、新たに京都で開講したりしても同じでした。



しかし、ポツリポツリと毎月のように、新たに教室の門をたたいてくれます。

調べてみると、開講してから120か月間ずっと。



「なぜここに?」と尋ねてみると、ほとんどの人が「インターネットで」と答えます。

最近になって、ようやく紹介も増えてきましたが、それでもネットが多数派です。



この教室ことは、ネットでしか発信していませんから当然でしょうが、

SEO対策など特に講じているわけではありません。


稽古について、ボソリボソリとブログ等に書いているだけです。

「なぜ、それだけで?」と疑問に思っていたのですが、最近、感じたことがあります。



ずっと人が絶えない理由は、「楽しさだだ漏れ」ではないだろうか。

ネットという仮想空間にすら漏れ出すほどの楽しさが、この空間に存るのではないだろうかと。



そうだとしたら、よっぽど愉快な方々が、集まってくれているのでしょう

(あぁ、なんて有難いことなんでしょう…)。



感じようとしなくても感じる。動こうとしなくても動く。

感じ、動き、命の歓びを味わえる―。



屁理屈ばかりこねるアタマでっかちの仕事をしていたためか、

そんな「感動の場」に強く憧れ、つくってみようと開いた教室。



おかげさまで、5月21日をもって開講10周年。

これからも「楽しさだだ漏れ」な場所を、書の力を借りながら、

みなさんと共に、育み合っていきたいと思います。


                                                              書法道場師範 武田双鳳