2017年7月の稽古テーマ




「心が震える字」(感動字)が書けたとき、

なんともいえない心地よさで、全身がみたされます。


では、どんな字が「感動字」なのでしょう。


もちろん、キレイに書くことも必要です。

しかし、最近、5歳の生徒さんが書いた、

たどたどしい「かんばれ」の字が心に響きました。


「キレイに歩こう」と意識すると歩き方が不自然になるように、

「キレイに」を意識しすぎると、書き方はぎこちなくなります。


その生徒さんは「キレイに」といった「結果」よりも、

「書く」という「過程」そのものに没頭したからこそ、

「がんばれ」に感動が生まれたように思います。


「感動字」が「過程」で創られるのならば、

「結果」に執着する癖を抜くことが必要です。


「書」は執着癖を抜いてくれる発明品なのですが、

「スイッチ」を入れないことには発動しません。

(書のスイッチなので「ショイッチ」と呼ぶ)


特に、「結果」ばかりを求められている人にとっては、

「ショイッチ」は難しく感じられるかもしれません。


ところが、案外、あっさり「ショイッチ」は入るものです。

そう、いつも稽古でやっているアレを通じて。

今月は、お相撲さんがやっている『蹲踞』もやってみましょうか。


合言葉は『蹲踞でショイッチ』。

あなたの字に「いまここをいきる」という「感動」が加えていきましょう。


書法道場師範 武田双鳳

  駅前&大津堅田駅前教室